施工会社紹介/札幌|木を感じて暮らす ~カサシマ住宅の家づくり
木のぬくもり、木の肌合い、木の安らぎを感じて暮らしたい――そんな想いを満たすのは、当然ながら、木をよく知る大工が手がける住まい。木の表情が際立つ個性的な空間を大工が組み上げ、しかもそれを道産材だけで実現するというユニークな家づくりで注目されているのが、カサシマ住宅です。代表取締役の笠島守さんにお話を聞きました。
木の表現力をもっと住まいに
せっかく大工が関わるのに、よくある規格住宅と同じような仕上がりではつまらない。施主の想像を超える、少し驚きのある住まいを提案したい。「私自身が大工ですから」という笠島さんは、木が持つ表現力をもっと生かした家づくりをしたいと、つねづね考えていたそうです。
たとえば、それは素材の風合いたっぷりの住まい。柱を壁板で隠さずに露出させたり(真壁)、天井板を張らずに太い梁がすっきりと伸びるさまを見せたり、床には木目を浮き立たせた加工(浮造り)のフローリング材を敷いたりします。
とはいえ、ログハウスのようになってしまっては「木の野性味が出過ぎ」と笠島さん。「住まい全体を考えて、その場所その場所で木の表情をどうコントロールするかが大事」と話します。そして、それができるのは、つねに木を見て、木を選び、木に触れてきた大工だと。
そんな家づくりを支持しているのは、どんな人たちでしょうか。「他人の評価に左右されず、自分で答えを出せる人かな」と笠島さんは施主の特徴を話します。
住まいの個性を木の表情で醸す
北海道産マツ材100パーセント
平成5年ごろから、カサシマ住宅が使う木材は主にカラマツとトドマツで、100パーセント北海道産。ねじれが生じやすく建築には不向きと言われてきた樹種ですが、乾や加工に手間をかけると十分な強度と耐久性を備えた建材になります。
懇意の製材会社との太いつながりもあるので、供給や価格も安定しているのが強みです。輸入材のように国際情勢によって供給が滞ったり、為替変動で価格が急騰する心配もありません。
近年、笠島さんは「古材」の可能性にも着目。古民家を解体して得た建材や建具の再利用を考えています。昨年は岩手県の築150年近い古民家を購入。丁寧に解体し、たくさんの古材を持ち帰りました。一部はトランクケースになったり、庭の柵になったり。もちろん、味のあるアンティーク材として、同社の新築やリフォームにも活用され始めています。
北海道の家だから道産マツ材で
素材の持ち味を生かした家
「寂しくない家にしたいんですよね」と語る笠島さん。シンプルでミニマルな住まいの良さも理解できるけれど、無機質で、よそよそしく、家そのものに人の関わりが感じられないのは、住み手にとって寂しい建物ではないかと。
「だから自分たちが手がける家は、作り手の技が感じられるものにしたい」と笠島さんは自社の住まいづくりの根本を説明します。素材の持ち味を引き出す日本料理の特質を例にして、日本の住まいにも同じことが言えると話します。つまり、木の持ち味を存分に生かすこと。
自社の木材加工場では、道産マツ材の性質をよく知るスタッフが製材されたカラマツやトドマツを丁寧に建材・建具へと仕上げます。また造作家具もここで製作します。建築現場の大工の目にかなう高い品質を維持するのは、木を感じる住まい、それも北海道の木にこだわった住まいを提供する工務店の矜持です。
個性の際立つ住まいは、住み手を選ぶことにもなります。けれども、笠島さんは「万人受けを狙っていません。こんな家づくりに共鳴してもらえる人との出会いを楽しみにしています」と話します。
素材をよく知り、丁寧に加工
住まいに「木の感じ」を求める人へ
カサシマ住宅/カサシマ建設㈱
〒007-0891 札幌市東区中沼西1条2丁目2-5
Tel.011-792-4388
■営業時間/AM9:00~PM5:00
■定休日/年末年始、GW、夏季休暇
■会社名/カサシマ建設株式会社
■代表者/笠島 守
■設立/昭和60年3月
■許可・登録/建設業許可:北海道知事(般3)石狩第12296号、2級建築士事務所:北海道知事(石)第3958号、宅地建物取引免許:北海道知事石狩(2)第8513号、住宅性能保証制度:登録店
■業務内容/新築工事、リフォーム工事、外構工事、ガーデニング、エクステリア