リフォームマニュアル
リフォームの疑問にお答えします!<戸建て編>
リフォームか建て替えか、減築やバリアフリーについて
「わが家もそろそろリフォームを」と思っても、いざ動くとなると
わからないことがたくさんあることにハッとします。
最近多く寄せられる疑問のなかから、ピックアップしてご紹介します。
Q.リフォームの相談をしたら、すぐに「建て替え」をススメられました。
リフォームでは無理なのでしょうか?
A.無理ではありません。どちらも選択可能ですが、「費用対効果」の面が大きく違います。
建て替えは費用こそかかりますが、つまりは新築ですので、住宅性能や家の間取り・大きさも自由に設計できます。
建て替えの場合は、法律や条例の改定で、現在の敷地では建て替えができない場合や、現在より小さい家しか建てられないケースもありますので事前に確認が必要です。
一方リフォームは、使えるものを上手に使って工事費用を抑えながら、愛着のある我が家を住み継ぐことも可能です。
構造に致命的な問題がなければ、リフォームで傷んでいる箇所の交換や補強をすることで改善を図ることもできます。
リフォームの場合、建物の状態やご希望の工事内容によっては、工事費用が高額になる場合や直すことが難しい場合もありますので、専門家に診断を依頼し、現状の説明とアドバイスをもらうことをおススメします。
Q.子供が独立後、ほとんど使っていない2階は減築は「減築」した方がよいですか?
A.減築した後の維持費は安くなりますが、減築のときの工事費用はなかなか高額です。
いったん屋根を解体するので、住みながらの工事は難しく、仮住まいの費用も発生します。
また、もしも売却することになった場合は、一般的に居室の多い2階建ての方が需要があり、買い手がつきやすい場合もあります。
大掛かりに「減築」をするのではなく、寝室を1階に構えて生活をワンフロアで完結できるよう、断熱気密や冷暖房計画、間取りや使い勝手を満足いくようにしっかりとリフォームするという選択肢もあります。
2階は帰省してくる子供たち用に部屋を残したり、収納の用途にあててもよいと思います。
自分たちが今後どのように生活していくか、また今後どのように家と付き合っていくか、家族でじっくり話し合ってご選択いただくのがよいと思います。
Q.我が家はバリアフリーになりますか?
A.基本的にどの家もバリアフリーにすることはできます。
ただ、状況に応じて工事内容と費用が異なります。段差の部分をそのまま外せる場合は比較的簡単に済みますが、段差の部分が外せない場合や外すことで様々な問題が生じる場合、外すために大掛かりな工事が必要な場合などは、段差に合わせて他の部分をかさ上げするなどの方法が必要です。
リフォームの場合は、様々な部分との絡みがあるので一筋縄ではいかないケースもありますので、専門家に現状を見てもらいながら、どのような選択肢があるのか、方法や費用についての説明やアドバイスをもらうことをおススメします。