リフォーム基礎情報
生活動線を改善してストレスフリーな生活を
不満の原因となる動線を改善。
ストレスフリーの家で身体も心も健康に!
小さな不満の積み重なりが心と身体のストレスに
広々としたリビングを実現したのに、いざ暮らしてみると、どうも落ち着けないというお宅も多いのではありませんか。
リビング・ダイニングには動線が集中します。テレビを観ている人の前を横切って何かものを取りにいく、ソファの横を通ってキッチンに行くなど、人が動くたびにその気が散ります。
また、浴室・洗面室につながる衛生動線も大切です。リビングや、玄関から見通せる廊下を通らないと寝室に移れない間取りでは、たとえば、お風呂上がりや洗髪後のパジャマ姿を来客に見られてしまうから出るに出られず困った・・など、かなりストレスを感じる状況になることもあります。
人がいれば、帰宅した人がコートを脱いだり、荷物をほどいたり、その側で掃除の続きをはじめる人がいたりと、まさに動線の交錯地帯。
それがリビングのよさでもあるのですが、もう少し空間に落ち着きがほしいのなら、生活動線の見直しが必要です。
交錯する動線をまとめて収納スペースの確保が大切
ではストレスのない動線にするにはどうすればいいのでしょうか。
それは、住む人の動きがスムーズになるよう、空間や通路の配置を改善することです。
生活動線はなるべく短くするのが改善の原則。また、炊事・洗濯などの家事動線、トイレや入浴などの衛生動線、訪問者を迎える来客動線といった複数の生活動線ができるだけ交わらない工夫も必要です。
また、リビングの動線見直しで、意外と盲点になっているのが収納スペースです。
収納スペースを確保してこそ、広いリビングが生きてきます。暮らしていると大なり小なりさまざまな物が増えていきますが、適所に収納スペースがないと広いリビングがじわじわと物に占領されて、物があちこちに積み重なったり、乱雑に置かれたりし、すっきりさせたはずの生活動線を妨害します。
これではもとのストレスを感じる住まいに逆戻りです。
ストレスフリーの条件である、すっきりした生活動線を維持するためには、収納スペースまでを考えに入れたリフォームプランが欠かせません。
回遊性のある間取りで家事の疲労を軽くする
生活動線をスムーズにするうえで有効なのが「回遊性」のある間取りです。
具体的には、一つの部屋(空間)に出入口を2ヵ所設けて2ウェイにすること。
こうすれば、いま入ったドアに逆戻りすることなく隣り合う部屋に移れますから、ムダな動きがなくなるわけです。
たとえば、リビングからキッチン、キッチンから洗面室、洗面室からトイレ、トイレから廊下を歩いてリビングへ、といった具合に、行ったり来たりせずに一巡できるのがひとつの理想です。回遊性がとりわけ重要なのは、家事動線でしょう。
キッチンを起点にリビング、ダイニング、洗濯スペースへの移動は、毎日かなり頻繁なはずです。
作業そのものもさることながら、この移動の多さ結果としての移動距離の長さが、家事の疲れの原因になってはいないでしょうか?
回遊性のある動線にして移動のムダを省くと、感じていた家事の疲労とそこから生じるストレスがきっと軽減されるはずです。