暮らしのアイデア
今度こそやるぞ! すぐにできる片付けのコツ
収納が足りない、
片付ける時間がない、
物が捨てられない性格で…。
などと片付かないことを
何かのせいにしていませんか?
やる気を出して指南本を買っては
そこで満足してしまっていませんか?
やるもやらないもすべては自分次第。
今度こそ『片付け』に
本気で向き合いましょう!
STEP.1 はじめに
まず、片付けとは
片付けとは、限られたスペースに隙間なく物を詰め込むパズルゲームではありません。「いかに上手く物を隠すか」ではなく「物の指定席を決めて納める」ことです。わたしたちが外で働いて家に帰り夜には寝床につくように、物にも使い終わった後に帰る場所を作ってあげましょう!
イメージは『物に住所を与える』です。 片付けにルールはありません。あるのはルールではなく“コツ”です。自分に合った片付け方を習慣にできれば、毎日の生活がぐんと楽しく楽になります。家が整い、物が整い、自分自身の記憶や心が整います。大袈裟に聞こえるかもしれませんが、人生観が変わった!という方もいるほどです。
STEP.2 意識改革
捨てるなんて勿体ない!の矛盾
「さぁ、片付けよう!」というときに立ちはだかるのが・・・。そうです、物です。大抵は長年眠ったままの物が発掘されて、その都度要る・要らないを見極める作業に多くの時間と労力を割くことになります。そんな作業の折、「捨てるなんて勿体ない」と思って手が止まってしまう方、捨てる行為に罪悪感を覚える方も少なくないはず。
でも考えてみると「持っているのに使わないなんて勿体ない」「要らないものが占拠しているスペースの方が勿体ない」とは思いませんか?持つのであれば積極的に使う、要らないものであれば別な物に場所を譲る、実はとても単純なことなのです。
片付けは苦手!の口癖
片付けができないという方、「忙しくて・・・」や「片付けが苦手で・・・」が口癖になっていませんか?決して言い訳だととがめるつもりはありません。実際に毎日やらなければならないことはたくさんあるし、得手・不得手は誰にでもあるものです。けれど諦めないでください。
合い言葉は『少なく、単純、簡単に』です。持ち物の量を少なくし、単純で簡単な収納方法にすると、意外と生活になじむものです。そして最初からすべて完璧にしなければならない訳ではありません。日々の生活を送りながら改善するには時間も労力も足りないのは当たり前です。気負わずに少しずつ無理の無いペースで取り組みましょう。
STEP.3 ストレスを無くそう
買い過ぎ・持ち過ぎのストレス
近年は『断捨離』や『お片付け』や『整理収納』といった物を手放すという考え方が多くの関心を集めています。それでも減らない消費動向、どうしてでしょうか。 着ていく服がないといって洋服を買う(服が無いわけではなく、気に入っていないもしくは自分のワードローブが把握できていない)、安売りしているのを見つけて日用品のストックを買い込む(家に在庫が無いわけではなくお得感が先行してしまい、買って帰ると同じ物が家にいくつもあった)などなど。
収納管理ができない人ほどこういった買い方をしてしまう傾向があります。定期的に家の中を見渡して自分の持ち物を確認する習慣をつけましょう。
家でくつろげないストレス
人は視界に入ってきた情報を把握・分析しようとして反射的に意識を働かせます。好きな物や美しい物だと気分が高まり、苦手な物や汚れた物だと嫌な気持ちになりストレスを感じます。また、視界へ一度にたくさんの情報が入ってくると、脳はそれらを受け入れようと頑張ってたくさん意識を働かせます。物が散らかった家で過ごしていると、視界に入る情報の多さに常に意識は働きどおしで気が休まらず、ストレスは溜まる一方です。
物を上手に収納して室内をスッキリさせることで、目に入る情報を少なくして、そこへ好きな物を飾る。心身共にリラックスできる居心地の良い家をつくりましょう。
片付けても片付かないストレス
家が片付かない理由として「片付けても家族が散らかす」や「家族が片付けてくれない」という声をよく聞きます。人に行動を促すことは難しいもの。そこで、家族が片付けやすい工夫をしてみましょう。まず、皆がわかりやすく使いやすい“物の指定席”を作りましょう。その上で「ここに置いてね」とその指定席を共有しましょう。
習慣になるまでは少し時間がかかるかもしれませんが、各々が片付けを実行してくれることが複数人で暮らす家においては非常に大切です。声を荒げず、きちんと片付けてくれたときは「ありがとう、助かるわ」などと声をかけると効果的。部屋がきれいに片付いていると物を置きっぱなしにしづらくなるものです。
STEP.4 Let's charenge!
毎日の生活を送りながら、大々的に収納の見直しをすることはなかなか難しいもの。
ちょっとした空き時間を利用してできる『プチ作戦』をご紹介します。
ここだけ、一ヶ所作戦
キッチンの“開かずの吊り戸”を開いてみよう!
キッチンの吊り戸の中、作業台下の扉や引出の中、何が入っているか把握出来ていますか? 特に吊り戸は「とりあえずここに・・・」と押し込まれた鍋・食器・調理小物・タッパーウェア・食品などを入れたままになっていませんか? まずは「今日はここの扉の中」と1カ所だけ場所を決めて取りかかってみてください。
扉の中から、長年出番の無い物、既に代用品を持っている物、消費期限の切れている物など、不要な物を処分します。同じ種類の物が出てきた場合には一つの場所にまとめるために移動します。徐々に物が減り、スペースが空いてきますよ。途中でタイムアップになったら中断してそのまま扉を閉めて続きはまた次回。1日に何回も使うキッチンだからこそ、無理をしないペースで進められることが重要です。
とりあえず置き撤廃作戦
テーブルの上の“とりあえず置き”をやめてみよう!
テーブルの上は今どのようになっていますか?新聞やダイレクトメール、読みかけの本が積み上がっていたり、リモコンや筆記具、お菓子、ボックスティッシュなどが置かれていませんか? 試しにこれらの物を一切テーブルの上に置かないようにしてみましょう。
それぞれにテーブルの上ではない別な場所に指定席を決めて収納し、使うときだけテーブルに持ってきて、使い終わったら指定席に戻すようにします。どうしてもテーブルの上に置かないと生活しづらいという物、例えばボックスティッシュはインテリアに合うカバーを被せ、リモコンや筆記具はトレイやケースにまとめることで、点数を減らして少しでもスッキリと見せる工夫をすると効果的です。
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まずは無理せず腕ならしを。
完結できる小さな場所から取り組むと、
成果が目に見え、
やがてコツがつかめて
どんどん楽しくなってきますよ。
空き時間を利用して、
毎日少しずつ着実に
片付け上手を目指しましょう。