暮らしのアイデア
建子と直美のリフォームトーク~DIY~
できるんです、自分で手がけるリフォーム工事 ~DIY感覚で施主も、もっと家づくりに参加~
直美:リフォーム実現の暁には、やってみたいことがあって。
建子:なに?
直美:施工のときに、壁塗りと床貼りをやらせてもらえないだろうかと思って。
建子:ちょっとDIY感覚でリフォームというわけね。
直美:『プランドゥリフォーム』にもたまに、工事を手伝わせてもらった、という施工事例が紹介されているから。
建子:いいかもね。子供にも一緒に手伝わせると、いい思い出になるし、我が家への愛着も一層、増すというもの。
直美:DIY先進国のアメリカじゃ、かなり自分でやるような印象がある。ホームセンターへ行くと、工具も材料も圧倒されるくらいの品揃えなんでしょう、きっと。
建子:向こうのホームドラマをビデオを借りてよく観ていた時期があるけれど、思い返すとみんな年中、家のどこかを直してたような気がする(笑)。家じゃなければ、クルマ。あれは日本人に置き換えてみると、漬け物や梅酒をつくるようなものか。
直美:ものすごく凝って玄人はだしになる人もいるしね。一方で、仕上がりがイマイチなのに人に自慢して見せたりして。
建子:付き合いで無理に食わせられないから、DIYには罪がなくていい。
直美:日本でもインテリアなどは、DIYリフォームをやる環境が充実してきているよね。有名なネットショップでは壁・床・窓回りのリフォーム用素材が注文できたり、施工のハウツーがわかるようなコンテンツを用意しているし。
建子:でも、実際、自分でやってみると大変なんだろうな。
直美:札幌のリフォーム業者の中には、DIYの体験教室を開催しているところもあるみたい。壁紙の張り替え、塗り壁なんかを教えてくれるらしい。
建子:面白そうね。やってみたい気がしてきた。
直美:もうひとつの理由は、自分たちでやることで施工の経費をいくらかでも浮かせられないかと思って。壁紙とか塗り壁なら、できるんじゃないかと考えたの。失敗してもやり直しがききそうだし。床と窓回りもやってみたいけれど難しいかな。
建子:なるほど。壁紙は取り替えたいと思うことがわりとあるから、経験しておいてもいいでしょうね。
直美:工事を手伝うって、子どもたちに話してみたら、もう喜んじゃって「ヘルメットを買って」と言い出す始末。
建子:壁紙の張り替えには要らんでしょう(笑)。気持ちは分かるけどね。
直美:DIYでちょっとしたリフォーム体験をしておくと、プロの仕事の良しあしもよく判断できるようになるんじゃないかしら。はがれやすいところとか、反りやすいところとか、チェックポイントもわかるし。
建子:理解あるリフォーム業者に頼むことも大事だと思う。事前にしっかりと打ち合わせておかないと、現場の職人さんとの連絡不足で、工事が停滞しちゃうから。
直美:そうね。よし、我が家のリフォーム計画、DIYを含めることにして練り上げるとしますか。建子さん、リフォームが完成したら、ぜひ見に来てね。一番最初に招待してあげるから。
建子:ありがとう。楽しみにしてるわ。ところで、直美さん、漬け物はつけてないわよね?