リフォーム戸建て
平屋感覚で暮らす上下分離の3世帯住宅<石狩・戸建リフォーム>
LIXILリフォームショップ 竹内建設 リノベーション事業部
プランが一番いい会社に依頼
会社選びでは子世帯が中心になって情報収集。ピックアップした会社のなかには、息子さんの友人が接点を持っていた竹内建設も含まれていました。紹介を受けた後には、実際に施工した2世帯住宅のオープンハウスなども見学。
「何社かにプランと見積りをお願いしましたが、そのなかで一番プランが気に入ったのが竹内建設さんだったんです。オープンハウスやモデルハウスを見てデザインもいいと思っていたので、みんなで相談して、最終的にお願いすることにしました」と息子さんは話します。
温度ムラの緩和もねらって上下に分けたプランに
以前の家が左右に分かれた連棟風の2世帯住宅だったため、その形は崩せないだろうと思っていたKさんご家族。しかし竹内建設から提案されたのは、1階に玄関共用の親世帯とご主人のお姉さま、2階に子世帯という上下配置のプランでした。
設計担当の川崎さんによれば、このプランのねらいの一つが温度ムラの緩和だといいます。以前は、2世帯とも1階に生活のメイン空間となるLDKや水回りがあり、2階の個室部分との間に温度差が生じやすい状態でした。それに対して今回は、2階に子世帯を配置。これにより、各世帯の熱環境が良好に保たれるのとあわせて、上下階の温度ムラも抑えることができ、熱効率のいい住まいが実現できました。
シンプルで効率的な水回り
上下分離のプランで3世帯みんなが気に入っているのが、平屋感覚で暮らせることです。「玄関から室内階段で2階に上がれば、その先は平屋と同じなので、ラクですね」と息子さんご夫妻。広々ゆったりの2階子世帯では、フラットな空間でお掃除ロボットが大活躍しています。
家事の面では、水回り動線も重要なポイントです。脱衣室とは別に設けた子世帯のユーティリティには、横長のカウンターが造作され、奥さまの希望で、ふだんの着替えが掛けておけるミニクローゼットも装備。洗う~干す~しまう、さらには着替えるまでが一本の動線で完了できます。1階の親世帯もキッチン~ユーティリティ~浴室が一直線につながり、お姉さま世帯はキッチンの裏側に水回りと、シンプルで効率的な家事動線が描かれています。
個性が見える空間づくり
「正直、ここまで変われるとは思いませんでした。以前の家とはまったく別物です」と、笑顔で話してくださったお姉さま。プラン確定後も毎週のように竹内建設と打ち合わせを重ね、設備や内装など細部まで吟味しました。白を基調に、リビングのチャコールグレーやキッチンのイエロー、トイレのモスグリーンなど要所にアクセントカラーを添えた親世帯。建具もフローリングも白で揃えた、明るく清々しいお姉さまの住まい。そして、リビング入口のハーフミラーの引き戸やコンクリート調のフロアタイル、ワークトップとキャビネットで色味を変えたセラミックキッチンなど、インテリア雑誌から抜け出たようにおしゃれな子世帯。3世帯それぞれの個性が、それぞれに心地よいスタイルでカタチになり、新しい暮らしを楽しまれているKさんご家族です。
Data
- 築年数:25年
- 種別・構造:木造2階建て
- 床面積:1階161.31㎡(増築2.18㎡) 2階114.58㎡(増築7.79㎡)
- 工期:約5ヵ月
- プランドゥリフォーム vol.39号 掲載