リフォームマンション
大人の上質と粋な“和”をまとう空間<札幌・マンション・リフォーム>
住友不動産 新築そっくりさん マンションリフォーム北海道
何より叶えたかった本物の木の床
何をするにも便利な街ナカにあって、窓からは木々の緑や山並みの遠景が望める環境が気に入り、購入を決めた築18年のマンション。当初は「内装リフォームでいい」と考えていたAさんご夫妻ですが、一方で「床には本物の木の感触が欲しい」という強い希望もお持ちでした。
あらかじめ施工の依頼を受けていた住友不動産の新築そっくりさんでは、おふたりのご要望を聞き、同社が得意とする二重床の施工を行うことで、階下への音の問題を解消し、表面が無垢材の挽き板フローリングを入れることができると提案。そのためには、空間を全面的につくり変えるスケルトンリノベーションにする必要があることも伝えました。「しっかりとした本物の木の床にしたいというのが第一条件といってもいい、強い希望でしたから、スケルトンリノベーションに方針転換することに躊躇はありませんでした」と、ご主人は振り返ります。
和の趣が味わい深い玄関・寝室
本物の木の感触に愛着を持たれているAさんのお住まいでは、木を活かした“和”の粋な趣に要所で触れることができます。始まりは玄関から。サペリという樹種の無垢材が3㎜厚で表面を覆う念願のフローリングをはじめ、旧宅のキッチン天板を脚の部分に再利用したベンチ、ベンチ横のルーバー、そして杉板の腰壁。玄関を上がると左手には、京都の骨董屋さんで見つけ「繊細な障子とガラスの模様が面白いと感じた」とご夫妻が話す建具が並び、その向こうには、旧宅の和室にあった杉板を再利用した天井がしく美しい寝室が控えています。
「玄関のベンチに座ってお茶菓子を食べながら、リビングの方を眺めたりしています。息子も来ると、このベンチでひとしきり時間を過ごしていて、好きな場所のようですよ」とご夫妻。おふたりの好みを知った担当者の川上さんが提案した、玄関正面の白い玉砂利を敷いたアレンジもお気に入りです。
祖父や旧宅の思い出も暮らしの中に織り込んで
夕食後の時間をくつろいで過ごせる場所として、LDKとは切り離したセカンドリビングを寝室隣りに設けたA邸。「こうしたい」という暮らしのイメージが明確なご夫妻は、半年ほどかけて打ち合わせ、じっくりと綿密に計画。打ち合わせでは、手持ちのもので再利用したいものもいろいろと挙げていきました。
玄関のベンチの脚や寝室の天井以外にも、ご主人のお祖父さまがお持ちだったという洋館のデザインガラスを洗面・浴室とトイレのドアに使用。旧宅からは暖炉も一式移設し、リビングのインテリアにしました。逆に暖炉両脇のCDラックは、再利用で考えていたものを、川上さんの提案で新規造作に変更。「前の家のもので間に合わせていたら、こうはすっきりできなかったと思う」とご主人が話すように、提案による軌道修正が功を奏しました。
「スケルトンリノベーションは断熱性も向上させられるし、暖房パネルの位置も自由に変えられるなど、全部が希望に合わせられてよかったですね」とAさんご夫妻。おふたりのライフスタイルと、これからの暮らしに心地よくなじむ、大人の上質をまとった空間が完成しました。
Data
- 築年数:18年
- 種別・構造:マンション・鉄骨鉄筋コンクリート造地上(15階・地下1階建て)
- 床面積:100.26㎡
- 工期:約4ヵ月
- リフォーム費用:約3,500万円
- プランドゥリフォーム vol.39号 掲載