2世帯フルリフォーム戸建て
子は希望の立地にマイホーム、親は暖かな家でみんなに笑顔<札幌・2世帯リフォーム>
SAWAI建築工房
2世帯住宅のリフォームはお母さまのひと言
活発なお子さんが家の中を走り回るようになり、賃貸住宅の手狭さと足音の問題が気になり始めたSさんご夫妻。新築を検討しましたが、希望の立地は狭くて高額、予算内では職場から遠く、なかなか土地が見つかりませんでした。結婚前は聞き流していたお母さまのひと言「2世帯にしちゃえば」を奥さまが思い出し、ご主人に相談。双方の親の承諾も得られ、2世帯住宅へのリフォームが決まりました。
「大手から地元の工務店まで片っ端から電話してみました」と笑う奥さま。そのなかでSAWAI建築工房は、要望実現の可否だけでなく、専門家目線のさまざまな提案もしてくれ、見積りは3社に依頼したものの、ご一家はプランや予算を比較検討する前から、SAWAI建築工房に頼もうと決めていました。
空間を広く使う工夫を加え、生活機能をコンパクトに配置
子世帯スペースの2階は一部がお母さまの部屋となっている間取り。残るスペースに、必要な生活機能をコンパクトに配置しました。「いつもリビングで子供と3人一緒なのは以前と変わりませんが、家じゅうをガンガン走り回れるのは、戸建てだからできることですよね」と、Sさんご夫妻はお子さんの元気なはしゃぎ声に目を細めます。
より広く、より快適に
プランニングでは、インスタなどで集めた好みのインテリアや便利な設備の情報を役立てました。リビングは天井を約30㎝上げ、開放感が気持ちいい空間に。暖房は灯油ストーブのセミセントラルからエコジョーズを使ったガスセントラルに変え、家じゅうどこも均質に暖かい快適な住まいに生まれ変わりました。
2世帯の住み分けを意識
奥さまが1階に行く時は実家に帰る感覚ですが、ご両親が2階に上がる時は「事前にケータイで都合を聞くようにしてます」とお母さま。それでも、お子さんを預けたり、おかずをお裾分けしてもらったり、パソコンサポートを頼まれたりと、日々の行き来は頻繁です。2世帯同居成功のカギは、親子であってもプライバシーを尊重し合う姿勢にあると、Sさんご夫妻は実感しています。
暮らし方を変えることなく、既存を活かして性能アップ
5年前に水回りを中心に大規模なリフォームをしたご両親のOさんが、解決できなかった問題は寒さでした。SAWAI建築工房の提案では、最初の打ち合わせの時から床下にウレタンを入れる断熱補強が前提とされていて、お母さまは「この会社なら暖かな家にしてくれる」と確信。1年住んでみて、その判断に間違いはなかったと喜ばれています。
また、キッチンやユーティリティ、浴室やトイレは、5年前にリフォームしたそのままを活かし、間取りはほぼ現状維持。暮らし方や生活動線を変えることなく、一方で、住み心地は格段に向上しました。
韓流・華流ドラマがヒント
1階と2階にそれぞれ個室を持っていたご両親は、新しい住まいでも同じ暮らし方を希望。リビングには2階のお母さまの部屋に行く専用の階段が設けられました。両個室のしつらえは、大好きな韓流・華流ドラマに着想を得たもの。飾りすぎない上品な空間にできあがり、居心地満点。以前より自室で過ごす時間が増えたそうです。
唯一の共用スペースはたっぷり収納できる納戸
プランニングでは最初に、玄関を2つに分けることを決めたというSさんとOさん。2世帯完全分離の住まいで、納戸だけが共用となりました。スペースの半分を外から自転車の出し入れができる物置にしましたが、まだまだ余裕の収納力。「すっきり暮らすためには、なんでもまとめて片づけられる場所が必要だと思いました」と、2世代が同意見でした。
子供には家全体が共用部
互いの空間にできる限り踏み込まない2世帯間を、お子さんだけは自由自在に行き来し、2つある階段もものともせずに走り回っています。「うち、素敵なんだよ、見に来て」と、お子さんはいまでもOさんご夫妻を2階へ誘うほど。新しい住まいはご家族全員に愛されています。
Data
- 築年数:25年
- 種別・構造:戸建て・木造2階建て
- 床面積:1階105.58㎡(増築24.84㎡) 2階106.82㎡(増築54.65㎡)
- 工期:約4ヵ月
- リフォーム費用:~2,500万円
- プランドゥリフォーム vol.38号 掲載