中古住宅+リノベーション/マンション
日差しあふれる開放空間に家族の時間が広がる<札幌・マンション・中古リノベ>
SAWAI建築工房
日当たりも広さも理想の物件に出会った時点でS邸のリノベーションはすでに半分以上成功していたようです。部屋の隅々まで光が届くLDK、愛着の家具が引き立つ内装デザイン、ゆったりサイズの浴室など、ほぼすべての希望が叶い、愛着もひとしおです。
数年前の春、東京から札幌にUターンしたSさんご夫妻。入居先は新築物件の賃貸アパート。
「図面の確認だけで契約しましたが、引っ越してきたら家の中がすごく暗くて」とご主人。当時、お子さんは1歳で、もうすぐ活発に歩き始める年頃。このアパートではすぐ手狭になることも予測できました。
そして持家計画がスタート。
たまたま、実家があるマンション内で、建築工房がリノベーションした住宅のオープンハウスがあり、見学してみることに。
「わたし自身も子どもの頃から住んでいたマンションなので、以前と現在の変わり様がよくわかり、間取りも内装もこんなに変えられるんだ!って驚きました」
物件探しは自分たちで行いましたが、希望のリノベーションが叶うかどうかを見極めるにはプロの目が必要です。
そこで、担当の走出さんに内見のたびに同行をお願いして、現地を調査してもらいました。
購入決断のカギは、浴室とユーティリティを既存より広げられるかどうかでした。そこで、走出さんの出番。物件情報をもとに作成したラフプランを持参して、現状の配管や水回りスペースをチェック。
結論は「希望を叶えられる」というものでした。
購入後はトントン拍子でプランが進行。物件探しの前から話し合いの機会を多く持っていたことが正解でした!
提案されるプランはご夫妻のイメージとズレがなく、安心してプランを任せることができました。
対面キッチンは床下に給排水の配管をするので一段高くしていますが、LDK全体の床をあげて段差なしにする案もあったといいます。しかし、そうすると天井が低くなり、せっかくの解放感が損なわれるので、あえて段差のあるキッチンにしました。
キッチンの背面収納はご夫妻希望のイメージで制作家具に。
広々とした浴室&ユーティリティは、配管の向きを変える技術と工夫で希望通りに完成。1418から1620にサイズアップした浴室には窓もあって快適です。
玄関から土足にまま入れる土間続きのウォークインクローゼットは、大容量収納。間仕切り壁には最高と通風のための開口を設けています。
希望を満載して完成したS邸。中古リノベーションで住まいづくり、という選択に間違いはありませんでした。
Staff Voice
「浴室もユーティリティも広く」というご要望をいただき、水回り全体の配置を再構築しました。浴室はユニットバスの向きを変えてサイズアップ。ユーティリティーの広さ確保にはトイレの向きが関わっていましたが、試行錯誤の結果、実現することができました。
設計・二級建築士 走出智美さん
Data
- 築年数:19年
- 種別・構造:鉄筋コンクリート造14階建て
- 床面積:99.40㎡
- 工期:約2ヵ月
- リフォーム費用:1,000万~1,500万円
- プランドゥリフォーム vol.30 掲載