キッチンに趣味スペースに。“楽しむ”を散りばめた家<江別・2世帯リフォーム>
ミサワホーム北海道 リフォーム事業部
26年前に、娘さん夫婦(Tさん)と暮らす玄関以外は別々の2世帯住宅を新築。数年前から海外赴任をしていたTさんの帰国を待って計画したリフォームでは、キッチン・水回りを共用にするなど、新たな“2世帯のカタチ”が検討されました。
共用
壁を抜いて開放的に。3面採光の明るい住まい
1階のキッチンは庭に面した元の和室部分に移し、2世帯共用のダイニング・キッチンをプラン。壁も取り払い、開放的な対面キッチンにしました。1階では、窓がなかった側にも開口を取ることで3面採光が実現し、「明るくて気持ちがいい」とお母さま。
■2人で立てるオープンキッチン
日常的にはお母さま、週末や休日には子世帯の奥さまや肉料理が得意なご主人がキッチンに立ち、ホームパーティも楽しむC家&T家。2人で動ける広さを確保し、Tさんご夫妻が海外生活で使い慣れた大型の外国製食洗機やオーブンも備えました。さらに、現地で購入したエスプレッソマシンやアイスクリームメーカーも使えるように、200Vのコンセントを1つ設けています。
■階段の勾配をできるだけ緩く
子世帯はもちろん、2階にはお父さま愛用の書斎もあり、共用している階段。以前より勾配を緩くして、より安心な造りに変えました。
子世帯
空間の整理統合ですっきり
キッチン・浴室のほか、息子さんの独立で子供部屋が不要になるなど新たな使い道を検討できる空間が増えた子世帯。ホールに突き出すようにあったトイレの移動や階段部の壁の撤去で、2階ホールは見通しよくすっきりしました。
■リビングに趣味コーナー
キッチンがなくなり、ぐんと広くなったリビング。ご夫妻で並んで使えるカウンターデスクを設け、奥さまはミシン、ご主人はプラモデルを楽しんでいます。さらに、バーカウンターの自作も検討中です。
■洗面は自然光で明るい窓側へ
スペースに余裕ができた分、壁側にあって暗かった洗面は窓側にカウンターのあるパウダールームに。朝が清々しい空間になりました。
親世帯
車イスも想定して間取り再構築
親世帯では「シニアに優しい家」であることも一つのテーマに。車イスになった場合にも困らないよう、動線などを吟味しました。
■寝室から一直線で行けるトイレ
カギ状に入り組んでいたトイレまでの動線は、トイレの位置を元の浴室に移すことで寝室から一直線に行けるようにし、トイレ自体も車イスで入れる広さになりました。
Data
- 築年数:26年
- 種別・構造:木造2階建て
- 床面積:1階112.42㎡/2階91.72㎡
- 工期:約2.5ヵ月
- リフォーム費用:約2,000万円~
- プランドゥリフォーム vol.38 掲載