中古住宅+リノベーション/戸建て
住むのは10年と割り切って。メリハリつけて“いま”を快適に<札幌・中古リノベ・戸建て>
三五工務店 35リフォーム
探していた立地条件にぴったりの中古物件を購入し、解体して新築を建てるかリノベーションするか、迷っていたMさんご夫妻。お子さんが高校に上がるまでの短期と割り切り、リノベーションでいまの暮らしを快適にすることを追求しました。

築13年の平屋というちょっと珍しい物件は、高齢の男性が母親を介護しながら暮らすために建てた家で、廊下やトイレは幅広の車イス仕様。全体的に空間をゆったり取った造りで敷地も広く、増築リノベーションも選択肢にできると考えました。建物のコンクリート工事を行う会社を経営するご主人は、新築は取引先でもある三五工務店に依頼すると、すでに決めていました。

天井は梁をすっきりと見せるダウンライト。おしゃれな間接照明は、キッチンとダイニングを自然にゾーニング

張り出し天井と柔らかな間接照明でシックな雰囲気のカウンター。壁面に直接施工した時計は奥さまの力作
実のところ、Mさんご一家はお嬢さんが高校に通うようになったら、もっと駅が近い場所に移る予定で、いまのM邸は10年くらいで住み替えるつもりです。そのこともあり、今回のリノベーションでは、費用のかかる大規模工事で2階をつくるより、なるべく既存を活かして平屋を拡張し、LDKを増築するプランにしました。

長めの廊下の壁にブックラックを設けて圧迫感を軽減。上部の明かり採り窓からは部屋の自然光が入ります
短期の住まいと割り切ったM邸のリノベーションは、力の入れどころの緩急が絶妙です。 既存部は間取りをほぼ活かしつつ、収納スペースを増やしたり、リビングを書斎に転用するなど、Mさんご一家の生活スタイルに合うように刷新。金物工法や、三五工務店が得意とする道産カラマツ集成材の梁見せ天井などが随所に盛り込まれました。
ペットのモモンガ用に1部屋設けたのも、現在の暮らしに照準を合わせたM邸だからできた間取り。壁をキッチンパネルにしたので、汚れも拭き取りやすくなりました。

夜行性のモモンガが夜間飛び回れる柱を設置。壁から目地まで掃除のしやすさを追求しました
かつての、リビングの真ん中にモモンガのケージがある暮らしが一変し、新居に住み始めてからは心に余裕ができたとご家族全員が笑顔。ご主人がイメージした通り、広い廊下と明るく開放的なパブリックスペースをお子さんが元気に走り回る姿に、Mさんご夫妻は「リノベーションしてよかった」と実感する毎日です。

リビングの大きな窓からは小学校のグラウンドが見えます。