築40年近い 平屋を2階建てへ｜札幌｜戸建て｜リフォーム施工事例｜㈱三五工務店｜ナチュラルモダン｜グレー×ブラック

　借家として貸していた1985年建築の平屋を、住人の引越しで空き家になるのを機会に、自分たちが住む家へとリノベーションすることにしたNさん。ふだんは夫婦ふたり暮らしですが、お子さんたちが家族連れで遊びに来た時に手狭だと考え、２階建てにしてスペースを広げることを希望しました。

2階建てにするプランのポイントは、間取りやデザインに大きく影響する階段の位置。LDKの窓越しに光を受けて映える階段で、ダイナミックな空間がつくられています

リビングBefore

　2年前、平屋を貸していた人の引越しをきっかけに、建て替えかリノベーションを検討することにしました。あと数年で、建ってから40年を迎えるという家だったので、次に貸すにしても結構直さなければ、となれば費用もそれなりにかかるので、それなら、新しくしたこちらを自宅にすることに。相談先は、地域に根ざしていてアフターも安心と考えた三五工務店に当初から決めていました。一番の希望は、平屋を２階建てにすること。３人のお子さんたちがお孫さんを連れて遊びに来た時を考えると、スペースが足りないと思ったからです。

Nさんが見学したモデルハウスにもあったキッチン腰壁の市松デザイン。正面の壁には木毛セメント板を張って、ちょっとカフェライクな趣に。リビング・ダイニングの天井の化粧梁がいいアクセントになっています

　建物調査を行ったところ基礎が使えるとわかったため、同じ予算で、建て替えよりもより多くのことが実現可能なリノベーションで進めることにしました。三五工務店のモデルハウスにも行き、見たり触れたり空間を体感してイメージをふくらませ、じっくりとプランを練っていきました。

天然木突板のフローリングが足触りのいいLDK空間。「天井までの高さがあるハイドアはいいですね」と奥さま。手前のドアの奥はクローゼットになっています

　平屋を２階建てにするにあたり２階の荷重に耐えるよう構造補強することはもちろん、断熱も全面的に見直し、一年を通して快適に過ごせる室内環境を実現。35ＲＥＦＯＲＭが培ってきた確かな技術による性能アップをベースに、奥さまからの「とにかく素敵な家に」というテーマを、時間をかけて丁寧にヒアリング。雑誌やインターネットにアップされている住宅画像の共有やモデルハウスの感想を聞き取って、答えを導き出しました。

【リフォームポイントはここ！①】
暖かさを確保する断熱窓は光を通しながら外から見えにくい反射タイプのガラスに

今回のリノベーションで、窓自体の構成も変更。外からの視線が入りにくい横長の高窓に変更しています

1階リビングBefore

　角地のため、リビングの大きな窓をはじめとする道路に面した２方向のほか、隣家側の窓も、ガラスには反射タイプを採用。家の中からは外がクリアに見え、光も明るく差し込みますが、歩行者や隣家からはN邸内部は見えにくく、視線を遮ることができます。

【リフォームポイントはここ！②】
独立して暗い台所から明るく開放的なキッチンへ

以前は一室になっていたキッチン。洗濯と調理の同時進行には適していましたが、家族団らんのリビングとは隔絶された印象で孤立感の高い造りでした

キッチンBefore

　視界良好の対面キッチンで、リビング・ダイニングだけでなく、フレキシブルに使える洋室までオープンにつながっています。これなら、お子さんたちご家族が遊びに来た時も会話を楽しみながら食事の用意ができて、配膳もラクラク。システムキッチンには木のインテリアになじむ面材のものを選びました。

【リフォームポイントはここ！③】
こだわりの傾斜屋根は除雪の手間がない無落雪型

シンプルなボックス型だった平屋から、表情豊かな傾斜屋根の２階建てへ。印象が一変して気分も一新です

Before

　奥さまが「どうしても」と希望した傾斜屋根がアクセントをつけるN邸の外観。雪止め機能と一体化したスノーストッパールーフを採用しているので、落雪の心配がありません。

【リフォームポイントはここ！④】
２階増築で誕生。木張りの天井が新鮮な空間

　２階建て＋傾斜屋根の効用は室内にも。道産カラマツで仕上げた美しい傾斜天井が実現し、N邸を象徴する“素敵”な空間が誕生しました。２階ホールには壁一面に本棚を造作。グレーの壁クロスと黒アイアンの手すりの組み合わせも、しっとり大人びて素敵です。隣接する奥さまの部屋（右）にはお気に入りの照明も。

【リフォームポイントはここ！⑤】
たっぷりモノが入るウォークスルー収納

以前は玄関横にトイレがありましたが、トイレを別の場所に移動してスペースを拡大。シューズクロークを実現しました

玄関Before

　玄関にはスペースをやりくりして、奥さま希望のシューズクロークをプラン。棚の奥行きや高さを綿密に計算し、面積以上の収納力を持たせました。土間側からも室内側からも出し入れできるウォークスルー型で、使い勝手をとことん追求した設計です。

以前の和室部分は、使い方がいろいろ考えられる洋室に。LDKとオープンにつながりながら仕切り感も得られるように、一部にルーバーを造作しました。ルーバーの右手前には仏間も設けられています

　プランでは、ＬＤＫと完全に仕切られることなくゆるやかにつながる１階洋室や、奥さま希望の壁一面の造作本棚がある２階ホールなど、フレキシブルに使える空間を要所に配置。お子さんご家族が遊びに来た時の寝室スペースや玄関のシューズクローク、４帖分の広さがある１階クローゼットなど、さまざまなモノが１ヵ所にまとめて仕舞える使い勝手のいい収納も確保。

玄関正面に水回りを集約。手前に洗面があるので、帰宅後の手洗い動線もラクラク。奥は引き戸で仕切れるランドリースペースです

　奥さまが選ばれたグレーのクロスを基調に、「木が見える空間がいい」というご希望に沿って、１階ＬＤＫの天井には化粧梁をリズミカルに配し、２階の傾斜天井は道産カラマツの質感が味わい深い板張りにするなど、三五工務店が得意とする木を活かした空間づくりを実践。さらにキッチンは、背面の壁にカフェなどでもよく使われる木毛セメント板を採用し、キャビネット前面の腰壁を市松デザインの合板張りで仕上げるなど、優しみのあるモダンな装いに。三五工務店のエッセンスがキラリと光りながら、リノベーションによる“素敵な住まい”を演出しています。

階段吹き抜けの天井にサーキュレーターを設置。夏のエアコンの冷気、冬の暖房熱を上下階に回します

　三五工務店では2年前、35ＲＥＦＯＲＭに「アフターメンテナンス課」を設け、完成後のフォロー体制の充実化を図ってきました。こうした点も我が家のリノベーションを託す上での安心材料。Ｎさんご夫妻のお住まいも、この先10年20年と「いごこちのいい暮らし」が保てるようにしっかりと見守られ、フォローされていくことでしょう。

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