リフォーム戸建て
木が生きる住まい~造作キッチンも風合い豊かに~<小樽・リフォーム・戸建て>
カサシマ住宅
一度は住み替えを考えるもふんぎりがつかず、リフォームに方向転換
お嬢さんが1歳の時に建て、長年大事に住んできた家も築40年近く。キッチンや洗面、お風呂などの水回り設備に不都合な部分が出てきていました。あわせて、敷地前が私道のため、冬は車道に出るまでの間を自分たちで雪かきしなければならず、特に大雪に見舞われた2022年は 「大変」という言葉では片づけられないほど過酷だったといいます。
「あまりにひどかったので、この周辺でいい場所があったら住み替えようと話していたんです。でも物件を見ても、なかなかふんぎりがつかなくて。そうしたら娘が『リフォームしようか』と。ずっとこの家で育ってきたので、引越すのは寂しいという気持ちがあったのかもしれません」と奥さまは話します。
味わい深い古民家テイストの住まいへ
リフォームの主題は快適なキッチン・水回りへの更新です。札幌で開催されたリフォームフェアに出かけたり、数社から見積りも取りましたが、今ひとつ「しっくりこなかった」という奥さま。そんななか、お嬢さんがネットで見て興味を惹かれたのが、道産材を活かした“木の家”を手がけるカサシマ住宅でした。
実はお嬢さんは学生時代を京都で過ごし、古い街並みに触れるうちに歴史が紡いできた風情に魅力を感じるようになり、古民家風のテイストが好きになったようだといいます。カサシマ住宅の家は造作のキッチンをはじめ、まさしく、そんなお嬢さんの心に触れる住まいだったのです。どちらかというと最新のスタイルに興味があった奥さまも、カサシマ住宅のモデルハウスで同社オリジナルの道産カラマツ・フローリングを見て、温かみのある質感と優しい趣に魅了され、お嬢さんと足並みを揃えることにしました。
足触りのいい浮造りの床、造作のキッチン・洗面にも満足
当初は水回りのリフォームだけのつもりでいたNさんご家族ですが、モデルハウスで見たカサシマ住宅の空間が気に入り、造作のキッチンや洗面に加えて、1階と一部2階の床や階段、主要部分の建具も同社のオリジナル製作で仕上げることに。完成した住まいは木の息づかいを感じるような、どこか懐かしく落ち着いたしつらいになりました。
カサシマ住宅オリジナルのフローリングは「浮造り」といって、年輪が浮き上がるように加工されたものですが、その凹凸が足触りよく心地よいと奥さま。造作のキッチンや洗面については「わたしも娘も身長が高い方なので前より5㎝高くしてもらいました」といい、おかげですごくラクに使えていると話します。
キッチンの天板は奥さまが「譲れない」と思っていたステンレスで、キャビネットは38年前にはなかった引き出し型も採用。中のモノが見やすく、出し入れしやすくなっています。同じようにタイルの目地の色は昔にはなかった薄墨色を選び、汚れが目立たないように配慮。収納は長年の暮らしで慣れている使い勝手を大きく崩さないようにしながら、収納量を増やしています。
装いは古民家風ながら、機能や仕上げに最新のものを取り入れたN邸のリフォーム。それぞれの“いいとこ取り”で、愛すべき我が家がさらに暮らしやすく素敵になりました。
Data
- 築年数:38年
- 種別・構造:木造2階建て
- 工期:約2ヵ月
- リフォーム費用:~800万円以下
- プランドゥリフォーム vol.40 掲載