中古住宅+リノベーション/マンション
壁一面の造作本棚が目を奪う、渋さが魅力の“男前”インテリア<札幌・マンション・中古住宅リノベーション>
i・e・sリビング倶楽部
その本棚は、インターネットの海外サイトに載っていました。ご夫妻が気に入ったのは、たくさんの蔵書が収まりながら、インテリアとして美しい壁一面のブックシェルフ。O邸のリノベーションはこの造作本棚ありきでスタートしました。
転勤族だったOさん夫妻も、40代を前に札幌に拠点を築くことに。半年以上かけて中央区のマンションに絞って探し、価格は高めだけれど、築10年とまだ新しく、細部まで造りのしっかりした物件を購入しました。きれいに使われていた住戸はそのまま住めるレベルでしたが、インテリアに詳しく、好みが明確だったご夫妻は、自分たちらしいテイストを入れた住まいにリノベーションすることを計画。一番のポイントは、海外サイトで見つけた造作でしかつくり得ない「インテリアにもなる本棚」でした。
リノベーションの依頼先も「造作本棚」を条件に探しましたが、数社から「造作家具は手掛けていない」と断られ、設計事務所に聞いてみても、造作は可能なものの、建築家の色が強く打ち出されそうな気配を感じ、後ずさり。「唯一、本棚の造作にサラリと応じてくれて、かつ、わたしたちの好みに同調してくれそうと感じられたのがイエスリビング倶楽部でした」と奥さまは話します。
趣味が合い、自分たちの言わんとするイメージをすぐに理解してくれるイエスリビング倶楽部との出会いで、成功へと進み始めたO邸のリノベーション。
こだわりの本棚は耐荷重や強度も入念に検討し、棚板の厚みは2.4cmに決めました。
本棚とあわせて、LDKは内装を一新。本棚と向かい合うテレビ側の壁には色合いが落ち着くグレイッシュなブリックタイルを採用。キッチン横にもあしらわれ、作業台立ちあがり部分の仕上げをクロス貼りからエコカラットに変更しました。石っぽい色調と質感で、本棚やブリックの柱とも調和しています。
「我が家のインテリアは“男前”」と笑う奥さま。ご夫妻にとって一番くつろげて、暮らしに馴染むテイストに包まれたO邸です。
Data
- 築年数:11年
- 種別・構造:マンション・鉄筋コンクリート造14階建て
- 床面積:93.80㎡
- 工期:約3週間
- リフォーム費用:~500万
- プランドゥリフォーム vol.29 掲載