中古住宅+リノベーション/戸建て
2×4(ツーバイフォー)の構造的な制約のなかでやりくり上手に2世帯住宅<札幌・中古リノベ・戸建て>
北王 リノベーション事業部
ご主人のお母さまと暮らす2世帯住宅を一度は新築で検討したものの、条件に合う土地が見つからず断念。お子さんが将来通うことになる学校に近く、仕事に行きやすく、奥さまの実家にも近いという条件を最優先に見つけたのが、築33年の中古物件でした。
敷地に建っていた家は2×4(ツーバイフォー)工法の住宅で状態がよく、基礎もしっかりしていました。リノベーションを検討したご主人は、実は、内装関係のお仕事をされていて、我が家の工事にも一部携わって一緒に仕上げていきたいという希望をお持ちでした。
また、会社選びは奥さまが情報収集を担当。デザイン性の高さに目が止まったのがリライフでした。「工事に加わって一緒につくり上げたいという希望を、聞き届けてもらえるかも」と思ったそうです。
お仕事をされていて多忙なお母さまの要望は、ご主人が聞き取った上でリライフとの打ち合わせに臨むことに。お母さまが望んだのは、さまざまな機能がまとまっていて動きやすい、ワンルーム感覚の住まい。当初は、仕事で夜遅くなることも多いお母さまが自分の物音で息子さんたちを起こしてしまうことを気遣い、玄関も別にしたいと希望しましたが、壊すことのできない耐力壁の関係で玄関は共用になりました。
子世帯のLDKと個室が設けられた2階で、最も試行錯誤されたのがキッチンです。最終的にキッチンは窓向きに配置し、リビング・ダイニングとの間は腰壁で区切りながらも、オープンにつながる空間にしました。
パントリーのアールを描いた出入口や、ウォークインクローゼットの三角をあしらった出入口など、デザインはご主人が担当し、色合いやクロスの柄などは奥さまがセレクト。寝室はちょっとシャビーな印象のグレー系で、3歳になったばかりのお嬢さんの部屋は淡いピンクで愛らしく。
「新築にない難しさは感じましたが、制約があったから逆に楽しかったし面白かったですね」と振り返るご主人。妻のため、娘のため、そして母のための住まいは、とても素敵に愛情たっぷりに完成しました。
Data
- 築年数:33年
- 種別・構造:戸建て(木造2階建て)
- 床面積:1階63.76㎡ 2階52.99㎡(増築4.97㎡)
- 工期:2ヵ月
- リフォーム費用:~1,750万円
- プランドゥリフォーム vol.36号 掲載