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実家リノベ・その他/戸建て・マンション

光を呼び込む高天井と窓で 見違えるほど明るい住まいへ<札幌・実家リノベ・戸建>

アルティザン建築工房

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子供の頃から行き来していた祖父母の家を譲り受けて


ご主人の実家と祖父母の家はすぐ近所で、子供の頃から日常的に行き来していました。「うちは両親が共働きだったので、学校を終えると自分の家には帰らず、祖父母の家で過ごしていました」とご主人。
仲のいい関係は大人になっても変わることなく、おじいさまからTさんに「将来は家を譲りたい」という話も出ていました。具体的に家の譲渡が決まったのは約2年前のこと。Tさんご夫妻にお子さんが誕生し、「落ち着いて子育てできる家が欲しい」と考えたのがきっかけです。おじいさまたちも賛成してくれ、高齢のおふたりはTさんのご両親と同居することにしました。
これから先、長く安心して暮らせる住まいにリノベーションしようと考えたTさんご夫妻は、雑誌などの情報から数社を選んで見積りを依頼。無理のない予算とシンプルで暮らしやすいデザインが決め手となり、アルティザン建築工房に依頼することを決めました。


白い外観が清々しい印象のT邸。住宅に囲まれた中で、ひと際爽やかに存在感を放っています

白い外観が清々しい印象のT邸。住宅に囲まれた中で、ひと際爽やかに存在感を放っています




高い天井と効果的な窓配置で気持ちのいい開放感と明るさを確保


T邸は地下鉄駅から徒歩5~6分という好立地。しかし、公道から細い路地を入る旗竿地で周りを住宅やアパートに囲まれているため、室内は昼間でも薄暗く、常に照明の灯りが必要です。敷地面積も30坪未満と狭く、大幅な増築は不可能。こうした立地のデメリットを解決する策として、アルティザン建築工房は2階にLDKのある間取りと大小の窓を組み合わせた採光プランを提案しました。
「天井の高さを取るために屋根の勾配を変えるとか、リビング方向に自然光が入る高窓をどこにつけるといったことは、担当の澤田さんがCGを使って説明してくれました」とご主人。


天井の高低差と光の入り具合で空間をさりげなく区分け。構造を補強する斜めの火打ち梁がLDKのデザインポイントにもなって

天井の高低差と光の入り具合で空間をさりげなく区分け。構造を補強する斜めの火打ち梁がLDKのデザインポイントにもなって

ダイニングテーブルを造作してカウンターと一体化。キッチンの背面収納はポリカーボネート製の扉で来客時に目隠しできます

ダイニングテーブルを造作してカウンターと一体化。キッチンの背面収納はポリカーボネート製の扉で来客時に目隠しできます


壁のタイルがおしゃれな1階洗面台。玄関ホールと寝室・子供部屋を廊下でゆったりつなげることで、狭さをあまり感じずに暮らせます

壁のタイルがおしゃれな1階洗面台。玄関ホールと寝室・子供部屋を廊下でゆったりつなげることで、狭さをあまり感じずに暮らせます


 
土地の中で唯一外に開かれている路地側には、上下階ともに大きなピクチャーウィンドウを設置。1階寝室のピクチャーウィンドウは、外からの視線を遮るミラータイプを選びました。1階は寝室と子供部屋、2階は開放的で明るいLDKと水回りの間取りが完成。プラン当初から目指した「気持ちのいい暮らし」を手に入れることができました。


光が回って明るいLDK。室内の隅々まで視線が届き、幼いお子さんをしっかり見守れて安心です

光が回って明るいLDK。室内の隅々まで視線が届き、幼いお子さんをしっかり見守れて安心です




ナチュラル&シンプルなデザインはオープンハウスがお手本


壁もドアも白色で統一された内装に、濃い色の柱や梁が若々しい印象のT邸。インテリアのイメージは、アルティザン建築工房のオープンハウスから得ました。「オープンハウスは何件も見にいきました。部屋の広さや素材の雰囲気、収納アイデアなどをいろいろ見学して、気に入ったものはうちのプランにも取り入れました」と奥さま。


高窓を南向きに設置。直射日光が目に入らないよう、光が勾配天井から壁へと伝わって室内に届くように設計。白壁と梁のコントラストが印象的です

高窓を南向きに設置。直射日光が目に入らないよう、光が勾配天井から壁へと伝わって室内に届くように設計。白壁と梁のコントラストが印象的です


身長のある奥さまに合わせてキッチンの高さは90㎝に。調理家電も収まる背面収納は、半透明のポリカーボネート製の扉で軽やかな造りに

身長のある奥さまに合わせてキッチンの高さは90㎝に。調理家電も収まる背面収納は、半透明のポリカーボネート製の扉で軽やかな造りに


 
テレビ台やダイニングテーブル、上下階の洗面台や収納棚はアルティザン建築工房のオリジナル造作。ナチュラルな木の味わいが好みということで、柱や梁と同じ印象の素材と色で仕上げてもらいました。洗面台のタイル張りもオープンハウスを参考にセレクト。こちらは豊富なカラーバリエーションから選ぶのにかなり迷ったようですが、それも家づくりの時間として大いに楽しまれたようです。


洗面台も収納棚もオリジナル造作。時間をかけて選んだタイルは奥さまのお気に入り。鏡の後ろにも収納のあるミラーキャビネットを採用しました

洗面台も収納棚もオリジナル造作。時間をかけて選んだタイルは奥さまのお気に入り。鏡の後ろにも収納のあるミラーキャビネットを採用しました


浴室前にタオルが干せるパネルヒーターを設置。上部のアイアンバーは入浴時に目隠しするカーテン用です

浴室前にタオルが干せるパネルヒーターを設置。上部のアイアンバーは入浴時に目隠しするカーテン用です


出入口は場所を取らない引き戸仕様。収納は吊り戸棚にし、床置きの設備や家具の幅を気にせずに配置できるようにしました

出入口は場所を取らない引き戸仕様。収納は吊り戸棚にし、床置きの設備や家具の幅を気にせずに配置できるようにしました




築43年が新築同様の高性能住宅に。資産価値の向上にも期待

プランニング当初から、アルティザン建築工房のリノベーションでは新築基準以上の断熱・気密・耐震を実現できるという説明を受けていましたが、実際に暮らしてみるとその快適さは期待以上でした。「初めて迎えた冬は気候的に厳しいものでしたが、家の中では寒さをまったく感じませんでした。2歳になった子供も元気に動き回っていましたよ」
実際に室内の熱量がどのくらい外に逃げやすいかを示すUA値を見ると、築43年の家が0.26に性能UP。これは北海道の基準値である0.46を大幅に上回る数値です。耐震等級も最高レベル3で、将来にわたって安心。これほどの高性能住宅になれば、将来、もしライフスタイルが変わって売却や賃貸を検討する際にも高い評価が得られるはずです。


緩やかな段差はお子さんにも安心。階段の腰壁にはLDKの光を階下にも届けられるよう、透明アクリルボードを使っています

緩やかな段差はお子さんにも安心。階段の腰壁にはLDKの光を階下にも届けられるよう、透明アクリルボードを使っています

将来を考え、子供部屋は2部屋に分けることを想定。扉も収納も2ヵ所ずつ施工済みです

将来を考え、子供部屋は2部屋に分けることを想定。扉も収納も2ヵ所ずつ施工済みです


寝室にはクローゼットのほか、階段下収納も。路地を望むピクチャーウィンドウは外から見えないミラータイプ

寝室にはクローゼットのほか、階段下収納も。路地を望むピクチャーウィンドウは外から見えないミラータイプ


 
性能もデザインも新築同様になったT邸。おじいさまたちが家族の歴史を刻んできたように、若いTさんご家族も楽しさにあふれた日々を紡いでいくことでしょう。




Data

  • 築年数:43年
  • 種別・構造:戸建て・木造2階建て
  • 床面積:1階43.74㎡ 2階43.74㎡(増築7.29㎡)
  • 工期:3.5ヵ月
  • リフォーム費用:~2,250万円
  • プランドゥリフォーム vol.38号 掲載

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