実家リノベ・その他/戸建て・マンション
かつての面影が優しくにじむ住まいへ<札幌・実家リノベ・戸建て>
アルティザン建築工房
諦めかけた減築リノベが出会いで一気に前進
もともとは南区に住まわれていたWさんご夫妻でしたが、お母さまの遺言で、白石区の実家と隣接する賃貸アパートを継ぐことになりました。
「減築して駐車スペースを確保したい」と考えたご主人。ところが、相談した会社は「減築」に難色を示すのみ。
Wさんご夫妻がリノベーションにこだわったのは、駐車スペース確保の他に、「母が大切にしてきたこの家を象徴する、窓のアールデザインを残したい」という奥さまの想い。
そんな時、アルティザン建築工房のオープンハウス「アルティザンカフェ」へ行ってみることにしたWさん。図面持参で訪れ、そこにいた新谷社長に減築の話をすると「できますよ」とあっさり。「来週の日曜日に見に行きましょう」と予想を超えるスピードで急展開しました。
大きな吹き抜けが気持ちよく広がるリビング
減築によって、建物はシンプルな3階建てに。2階にLDKや水回りなど暮らしに必要な機能を備えて、3階は2部屋+フレキシブルに使えるファミリースペースだけにして、リビング真上の床を大胆に開放。大きな吹き抜けのある気持ちのいいリビングを実現することにしました。吹き抜けを囲むように回廊も設けました。日差しがよく入る南西面に、リビング・ダイニングと一帯で配置することにしたキッチン横には、何かと重宝な食品庫も備えられました。キッチン、食品庫、洗面、ユーティリーにつながる動線も確保され、キッチンとリビングの間にあった抜けない柱は、それとはわからないように棚を造作しました。
和室の格天井に床の間…思い出がつながれ
W邸のリノベーションでは、外観のアールデザインをはじめ、階段の手すりや、上部にアールが描かれたガラス入りの室内ドアなど、奥さまにとって思い出深いものを残すことも外せないポイントでした。なかでも、和室の格天井と床の間はため息が出るほどの美しさ。
「アルティザンさんの職人さんたちは本当に一生懸命で、この仕事が好きなんだなというのが伝わってきました。そんな人たちにつくってもらえて、幸せですね」とご主人。奥さまも「わたしがどうしても使いたいとお願いした、吹き抜けや階段の手すりのアイアンも美しく仕上げていただいて、満足しています」とうれしそうな表情。満足感に浸りながら、日々を過ごされているようです。
Data
- 築年数:29年
- 種別・構造:鉄筋コンクリート造+木造の混構造3階建て
- 床面積:1階81.00㎡(減築9.72㎡)・2階81.00㎡(減築9.72㎡)・3階72.90㎡(減築5.67㎡)
- 工期:約4ヵ月
- リフォーム費用:2,000万円〜
- プランドゥリフォーム vol.31 掲載