動線も暖かさもよどみない好循環の住まい＜札幌・中古リノベ・戸建て＞

新築と変わらない！衝撃のリノベーション住宅

　「一軒家という環境で子供を育てたい」「庭のある暮らしがしたい」という思いから建売住宅などを探していたＯさんご夫妻でしたが、価格の割に狭いと感じたり、全部同じに見えるなど、いまひとつ。
　アルティザン建築工房のことは奥さまがネットで見つけました。そして、オープンハウスに行った際に冬の断熱性能の高さとデザインが気に入ったことで施工をお願いすることにしました。

日差しがさんさんと降りそそぐリビング。ソファ背面には、ふだんはリビングつなりで広く使え、来客時は仕切って客間にできる予備室を設けました

　グレーと白と木」を色合いの基本にしたO邸。ダイニングから吹き抜け部分の淡いグレーと、TVコーナーの白でやんわりコントラストを付けて

北東面に窓を開いた吹き抜けには、光とあわせて暖気が回って。シーリングファンも暖気循環にひと役買います

暮らしやすい動線と断熱性にこだわって

　プランでは奥さまが中心に暮らしやすさを考え、要望の第一として伝えました。
　その内容は、家族みんなの衣類を収めたファミリークローゼットと水回り、寝室をひとつのゾーンにまとめるというもの。描き出された動線は、例えば、仕事を終えて帰宅したらクローゼットに直行して着替え、まっすぐ進めば洗面、左に行けば寝室、右手にはダイニング・キッチンと、通り抜け可能なウォークスルークローゼットを中心に三方よしの構図。朝晩の洗顔や入浴も寝室から最短で行くことができ、洗濯後の衣類をクローゼットにしまう際も直線動線で効率よく行えます。想定される行動がよどみなくスムーズにできるレイアウトが実現しました。
補助金を活用した断熱性の高い住まいづくりや、屋根にソーラーパネルを載せて電気の自給自足をめざすことも、当初からのご夫妻の希望でした。認定長期優良住宅でもハイレベルな「高度省エネルギー型」の住まいは、暮らしよさ満点です。

2階子供部屋は仕切って2部屋にすることも可能です。吹き抜け側には室内窓を付けて、家族の気配が伝わるように配慮

アイカのカウンター＋造作で仕上げた洗面は下部に棚を設けて、サッと取り出しやすく、しまいやすく

寝室は、ウォークスルークローゼット＆ユーティリティ側と玄関側の２ヵ所に出入口を設け、よどみない動線を確保

収納量抜群のキッチンはタカラスタンダードの「オフェリア」。木のように見える面材もO邸全体の雰囲気にマッチしています

春から秋は庭を楽しみ、冬はゆらめく炎に和む生活

　木が生い茂る庭は、落ち葉を拾い集めてのおままごとなど、お嬢さんの格好の遊び場になっています。
　春になったら庭石を少し整理するなど、庭づくりにも着手する予定だといいます。そしてその前に迎える冬には、リビングに備えたご主人熱望のペレットストーブで、ゆらめく炎を眺める楽しみも。