リフォーム・リノベーション専門雑誌「プランドゥリフォーム」に掲載中のコラムのウェブ版です。
我が家のワンコを丸刈りにしようと悩んだほどの、寝起きの10数連発のくしゃみも、上を向いて寝ているにも関わらず滝のように流れ落ちてきた鼻水も、ぴたりと止まった。ワンコ部屋の掃除をする時は、目の痒さをこらえ、鼻水と悪戦苦闘しながら奮闘していたのに、今はなんともないではないか。
友人に親ばかと笑われていた、アレルギーを抑えるための「家の中ではマスク生活」からも、いつのまにか解放されていたのだ。いったいどうしたのだろう…。
思い当たることといえば、毎日欠かさず2種類の乳酸飲料を摂るようにしたことだけ。ひとつは「乳酸菌シロタ株」が特許を取っている、あの小さいプラスチックに入った肌色の液体。もうひとつは、「強さひきだす乳酸菌」と謳っている赤い容れ物に入った小さくて少し高いやつ。この2本を毎朝欠かさず飲むこと3ヵ月、ふと気づけば出ないのだ、あの、辛い辛いくしゃみも鼻水も。
もしも、乳酸菌を摂ったことで腸が元気に強くなって、あのアレルギー症状が改善されたのだとしたら、同じ症状に悩んでいる人みんなに言いたい。「わたしはこれで治りました」と。
根拠はないけれど、症状がなくなった=治った(抑えられている)のは確かなことで、薬も飲んでいないし、家の掃除の頻度も変わっていない。もちろん、抜け毛の量も残念ながら変わっていないのだから、これは認めざるを得ないのではと思ってしまう。
きっと、わたしの腸には数え切れないほどの悪玉菌がいて悪さをしていたに違いないのだ。悪かったのは毛抜けの激しい我が家のワンコではなく、わたしの腸だったのだ。そう思うと、激しいくしゃみに襲われている時に、のん気にごろごろしている我が家のワンコたちを恨めしく思っていた自分が悪い人に思えたりする。
わたしにも良いのだからワンコにも良いかもしれないと、先日から彼らにも同じものを少しずつ与えてみている。もしかしたら、少しは毛が抜けなくなるかも… と淡い期待を抱きながら。
作家・エッセイストの千石涼太郎さんのエッセイ
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