リフォーム・リノベーション専門雑誌「プランドゥリフォーム」に掲載中のコラムのウェブ版です。
さわやかな春、すがすがしい夏、ゆったりとした秋を過ごし、冬。
寒くても、毎朝毎夕お散歩が欠かせないワンコたち。
そして、その冬のお散歩は支度がほんとうに大変なのだ。
まずはワンコの身支度を整える。薄手のインナーに、あったかいセーター、撥水性のあるコートと順番に着せ、コートのポケットには小さいホッカイロを入れる。「冷たい雪の上は歩きません」というデリケートなワンコは防水の効いた靴も履いている。ワンコママに聞くと、これがいちばん大変そうだ。「僕の足を触るな! 何すんだ! 」といわんばかりに嫌がる子が多く、靴を履かせては足を蹴って脱ぐを繰り返す。お散歩に出るまでのママ(パパ)たちの苦労は聞くも涙。相当な労力と時間がかかるのだ。
そして飼い主も忙しい。ヒートテックの上に厚いニットを着て、裏起毛の上着、ダウンベスト、その上にダウンジャケット。さらにお腹にカイロを入れて…。寒い外でも耐えられるように着込むので、出かける前の準備はスキーに行くのと同じくらいに大変なのだ。
冬のお散歩の楽しみ度合いは犬種によって見事に2つに分かれる。我が家の弟ワンコのようなチワワやマルチーズ、ヨークシャーテリアなどは寒がりで「冬は嫌いです」オーラが強い。対して、柴犬やハスキー、コーギーやボーダーコリーは冬も服なしの裸族で、元気いっぱい。雪の中にドスンとダイブしたり、雪を食べたり楽しそうに走り回っている。小型犬でもチベット高原が原産というシーズーは寒がることがない。
寒い冬は辛いことが多いけれど、冬ならではの遊びがあるのは他の地域にはない北海道らしい楽しみだ。遊び場をつくるために、たくさんのママ・パパたちが朝から公園の雪を踏み固めてくれる(感謝)。そこに雪だるまをつくって写真を撮ったり、ワンコ用のかまくらをつくって中に入ったり、ソリに乗って引っ張って遊んだり、寒いけれど季節を楽しむ工夫をしているのだ。
作家・エッセイストの千石涼太郎さんのエッセイ
救急救命士で救急医療に従事したのち、カイロプラクティックを学び、開院した経緯をもつ院長が綴る健康コラム
犬との暮らしを綴ったほのぼのコラム
雑誌『プランドゥリフォーム』
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