リフォーム・リノベーション専門雑誌「プランドゥリフォーム」に掲載中のコラムのウェブ版です。
腰が痛いし目も見えづらい、ここ最近のわたしの身体の変化は間違いなく加齢のせいだ。
先日、筋力測定なるものを初めて体験した。イスに座り、片足を床と平行に上げた状態で、もう片方の足だけで立つという簡単な動作だった。時間内に何回できるかで判断するらしい。こんなのお茶の子さいさい〜と思ったが…。右脚軸では8回できたが(まぁまぁらしい)、左脚軸ではお尻が上がらない! え?と焦るわたしに「大丈夫ですよ〜頑張ってください」と声をかけてくれるスタッフさん。なんとかいいところを見せなければ…と頑張って頑張っての2回。額から汗が噴き出る自分の姿に、情けない。
そして何よりもショックだった。
15歳になり、「高高齢犬」と呼ばれるようになった我が家のお兄ちゃんワンコ。去年あたりから、顔も白くなり、真ん丸だった身体はスリムに。睡眠時間がとっても増えて、起きてから動きだすまでの時間もかかるようになってきた。たまたま受けた血液検査で内臓の数値がとても悪く、手づくりご飯にサプリに漢方薬etc。いろんなことを試したけれど、食べることが大好きな彼を見ていると、好きなものを食べて、好きに寝て、好きに怒って暮らして欲しいなと考えが変わった。
歳とともに、わがまま度がアップしているお兄ちゃんワンコ。服を着せようとすると本気で噛むし、わたしの食べているものは“ はよ、よこせ”といわんばかりにウーと唸ってガン見で意思表示してくる。この食への執着心が、彼の生きるパワーになっていることは間違いない。シニア犬の可愛さ=わがままとしましょう。
歳を取るとわがままになるのは、人も犬も同じなのね〜。
作家・エッセイストの千石涼太郎さんのエッセイ
救急救命士で救急医療に従事したのち、カイロプラクティックを学び、開院した経緯をもつ院長が綴る健康コラム
犬との暮らしを綴ったほのぼのコラム
雑誌『プランドゥリフォーム』
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