リフォーム・リノベーション専門雑誌「プランドゥリフォーム」に掲載中のコラムのウェブ版です。
シッターさんと初めて会った時から、しっぽをふりふり♪お膝にちょこん。おもちゃを咥えて「遊ぼう」の眼差しで見つめ、「なんていい子なんでしょう。何も心配いりませんよ~」と素晴らしく褒められた我が家のワンコたち。
「誰にでもいい子のふりができる」という彼らの特技はこんな時に最大のパワーを発揮し、無事にお願いできることになったわけだが、2日以上、わたしと離れたことがないワンコたち。寂しくてお腹を壊すのではないだろうか、はたまた、なんにも食べられなくてガリガリに痩せてしまうのではないだろうか…。そんな不安をスーツケースいっぱいに詰め込み、西の空へと旅立ったわたしだった。が…結果を先にお伝えすると、ペットシッター生活は大成功だった!
出かける日の朝、我が家に来てくれたシッターさんと、ごはん、おやつ、ペットシーツなどをチェック。お兄ちゃんワンコの目のお薬もお願いして、いよいよシッターさん生活がスタートした。
異国に着いたその夜、さっそく1回目の報告がLINEで届いた。
「ごはんもペロリと食べて、う●ちが2個、おしっこは4ヵ所。今日はブラッシングをしました」というメッセージと一緒に、いつもの笑顔の2匹の写真とブラシで取れた毛を丸めた写真が送られてきた。お~ !!こんなに丁寧な報告をしてもらえるとは! 声に出すほどの感激を味わったわたし。「何かあれば連絡します」というスタンスのペットホテルと違って、シッターさんは朝に晩にとワンコの状況を細かく教えてくれるので、まったく不安がない。
「思い切ってシッターさんに頼んでよかった…」。ワンコたちは大丈夫と確信をもったわたしは、観光に食事にと、日頃のストレスを発散すべく、異国の刺激と食欲を存分に楽しむことができたのだった。
5日ぶりに帰宅したわたしを出迎えたワンコたちは心なしか“ふっくら”。夕方、鍵を返しに来たシッターさんに話すと「少しごはんの量が多かったかしら?」とにっこり。そして、微笑むシッターさんの横には2匹がぴったり寄り添っている。ごはんをくれて、おやつをくれて、ブラシをかけてくれて、一緒に遊んでくれる優しいシッターさん。そりゃ、悪さをするたびに怒るわたしよりも大好きな存在になるよね。
シッターさんが帰った後、寂しそうに「くんくん」鳴くワンコたち。心はちょっと複雑だが、これからもシッターさんにお願いする機会が増えそうな我が家である。
作家・エッセイストの千石涼太郎さんのエッセイ
救急救命士で救急医療に従事したのち、カイロプラクティックを学び、開院した経緯をもつ院長が綴る健康コラム
犬との暮らしを綴ったほのぼのコラム
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