リフォーム・リノベーション専門雑誌「プランドゥリフォーム」に掲載中のコラムのウェブ版です。
さて、いきなりですが、わたしの趣味はゴルフと旅行。若い時から貯金とはめっぽう縁遠く、とりあえずお金を使えるうちはあちらこちらに行きたいと、時間を見つけては旅に出ている。そんな時に悩むのがワンコの面倒を誰に見てもらうか…だ。お兄ちゃんワンコだけの時は友人のお母さんから気に入られていたので、いつでも快く預かってくれていた。
ところが、2 匹になって初めて預けた時の態度が尾を引き、「もう2度と預かりません! 」と絶縁状を投げつけられてしまった。
1匹だけの時は、お母さんの言うことをよく聞き、夜は自分からケージに入って寝るという、普段の生活では見たことのない〝良い子〞で、「いつでも来てね〜」とニコニコ見送ってくれていたのだが、初めての2匹一緒のお泊まりの時、リビングのあちこちにマーキングをし、さらには、怒られたお兄ちゃんワンコはお母さんに逆切れしたそうだ。預ける時に伝えるべきだった。お兄ちゃんワンコは弟ができてから、若き日よりもパワフルに、そして負けん気が強いわがままなオスになっていたことを… 。そんなことがあり、頼みの綱のお泊まり先がなくなった。
旅行の日程も迫り、ペットホテルはいっぱいでどうしようかと悩んでいたある時、知り合いから〝ペットシッター〞を紹介された。外国では普通に職業となっているベビーシッターだけど日本においては、まだまだ浸透しているようには思えない。さてさて、ペットシッターとはどんなものなんだろうと思いつつ、すがる気持ちで〝モノは試し〞とお願いすることにした。まずは、自宅でわたしとワンコとの面談を実施。ワンコの性格
や好み、ごはんやお薬などの説明をしながら、なでたりブラシをかけたりとお互いの相性を見る感じ。相変わらず、我が家の2 匹は外面がいい。料金システムを聞いて、次回は旅行の前日に、カギ渡しを兼ねて来てくれることになりその日は終了。それから10日後の旅行前夜、もう一度、細かい打ち合わせをして家のカギを渡した。
いよいよ明日から5 日間のお留守番生活がスタートするのである。
(次号につづく)
作家・エッセイストの千石涼太郎さんのエッセイ
救急救命士で救急医療に従事したのち、カイロプラクティックを学び、開院した経緯をもつ院長が綴る健康コラム
犬との暮らしを綴ったほのぼのコラム
雑誌『プランドゥリフォーム』
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