リフォーム・リノベーション専門雑誌「プランドゥリフォーム」に掲載中のコラムのウェブ版です。
皆さんは身体の中の「動線」つまり「動き方」を変えることで自分の身体が大きく変わるのはご存知ですか?姿勢改善やダイエット、腰痛・肩こり改善などさまざまなエクササイズがある中で、最も基本となるのが「歩く」こと。
正しい歩き方をすれば、これらの目標はグッと近くお手軽なものになります。逆に、間違った歩き方をしていると、代謝も落ちて身体の歪みや肩こり・腰痛などを招いていく元凶となってしまいます。
私は職業柄、さまざまな方の歩き方を見せていただく機会が多いのですが、腰痛になりやすい歩き方、痩せにくそうな効率の悪い歩き方など「クセ」の多い歩き方をされている方が非常に増えています。この機会にぜひ日常での自分の歩き方を見直してみてください。
さて、本題の「身体の中の動線」を変えることとはどういったことなのでしょう?
歩くことは本来、力が要らない「反射」の繰り返しで行っている動作です。力を入れると余計なストレスが身体に掛かってしまうのですが、ほとんどの方は正しく歩けていません。つまり、悪い「反射」という習慣が身に付いてしまっているので、これを一度リセットするために敢えて力を感じるように歩きます。
この「力を入れる」意識を持つことにより、身体の中に流れをつくり、無駄無く動いていく「動線」を作っていくことができるのです。
写真①
右脚を基準に見ていきましょう。この右脚が後ろになっているときは、右のお尻に力が入っていることを意識しましょう。さらに骨盤全体が前方に押されていくイメージを持つとよいですね。
写真②
右脚が前に来た時の写真です。膝をしっかりと伸ばし、かかとから地面に接地し、足裏の外側から親指の付け根へとUの字を描くように重心を移動、体重が足裏を転がるように移動していくのを意識しましょう。
この力の入れ具合は、慣れてきたら反対の脚も同様に意識するとよいですが、最初は混乱しやすくなるため、右脚のみで練習するとよいでしょう。
また、腕の振りは本来、身体の反射で自然に行われる動作のため、肩の力を抜くことさえ心がけていれば自然とキレイに動いてきます。
練習を続けていると、一歩一歩の歩幅が広くなっていくことを感じられるはずです。
写真③
北海道の人は、冬の間は「とぼとぼ歩き」で歩幅が狭く、俗にいう「膝で歩く」という姿勢で運動の効率が悪い歩き方になりやすいため、しっかりと行うとより効果を実感できると思います。
正しく歩くことは身体を効率よく使うことでもあります。効率のよい様は見た目もすっきり美しく見えて一石二鳥です。
ぜひ颯爽とした感じを意識して歩いてみてください。
作家・エッセイストの千石涼太郎さんのエッセイ
救急救命士で救急医療に従事したのち、カイロプラクティックを学び、開院した経緯をもつ院長が綴る健康コラム
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